祇園祭の一連の行事は7月で終わりましたが、大きなトピックとしては、新型コロナの影響で2年間休止となっていた山鉾(やまほこ)巡行が3年ぶりに行われたことのほか、その巡行に196年ぶりに鷹山が復帰したことが挙げられます。
7月17日の前祭の後の24日の後祭(あとまつり)で、196年ぶりに鷹山がその威容を現しました。
鷹山は、江戸時代後期の1826年、暴風雨で壊れ、翌年から巡行に参加しない「休み山」となっておりましたが、久しぶりの巡行となったもので、8月7日には、KBS京都で「祇園祭鷹山復興への道~196年の眠りからさめて」というタイトルでテレビでも放送されました。
この中で、鷹山保存会の方々の復帰に係る強い思い、資料が限られている中での復元作業の苦労、大工方、囃子方、車方等様々な役割を担う人たちの組織化や研鑽の大変さ、前年や前前年の山鉾巡行という貴重な実戦経験の場が、新型コロナにより奪われたことなど、見物しているだけではわからないことが取り上げられていました。
久方ぶりの復帰がいかに大変だったかに思いめぐらし、無事巡行までこぎつけた喜びもひとしおであったのではないかと感じました。
関係者のみなさんお疲れさまでした。そして、復帰おめでとうございます。来年以降も末永く続くことをお祈りします。
公益財団法人 鷹山保存会
https://www.takayama.or.jp/